蒲生人物伝編集にあたって
蒲生町史談会長 杉尾 透

 めざましい社会国家の、変遷と進展の荷い手として、強くたくましく生き抜いた、祖先の業績にょって、今日の平和文化国家が建設された。然しはげしい時勢の流れの中に個々の人物の偉業は、何時しか忘れ去られて行く。
我々史談会員は、蒲生町発展の礎石となった、古老の功績を集録して、後世に残したい目的で、計画したのがこの人物伝である。先ず明治以前の分は松永先生にお願いし、明治以降の分は史談会員が分担して、過去の記録や家人の記憶等を、調査集録することにした。

 編集の要項として、蒲生に関係ある人で、歴史上の人物・教育・政治・文化・実業・医学・軍人・其の他の分野について、顕著な事蹟のあった故人を取り上げる。尚蒲生出身者だけでなく、蒲生に功績を残した人も取り上げることにした。各部門の配列には、いくつかの部門を兼ねたものは、そのいずれか顕著な部門に入れることにした。取り上げねばならぬ人物で、資料の入手ができにくい人もあり、割愛した方もあるが、この後判明した次点で、追加させて頂きたいと思っている。今後二号三号と順を追って、追加増補したいと考えている。

 専門家でない者ぞろいで、しかも短時日のうちに資料を蒐集し、記録したので、不備な点が多いので、今後各位の御指導と御援助を得て、立派なものに育てて行きたいと思っている。

 この人物伝がお互の生活の良き指針となり、また青少年の指導育成の資料となれば幸いと思う。出版に当っては町当局や教育委員会の御援助、御指導を賜ったことに、、レから感謝している。又この計画を立案し、指導された、故人松下兼雄、野村豊一両会長の功績に敬怠を表すると共に、御めい福をお祈りする。執筆者の御苦労と資料提供と御協力を賜った方々に厚く御礼申し上げる次第である。

 山下憲男 転載


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