第50回南日本文化賞授賞式
地域振興に尽力9団体を祝う
前列左から劇団「かんな」、川辺楽友協会、蒲生郷太鼓坊主、末吉メセナ総合大学、ホッケーの町樋脇、春苑堂出版、屋久島産業文化研究所、薩摩酒造、鹿児島県黒豚生産者協議会の各代表者:平成11年11月1日、鹿児島市の城山観光ホテル
前列中央が「蒲生郷太鼓坊主」内村会主
第50回南日本文化賞の贈賞式は1日、鹿児島市の城山観光ホテルであった。受賞団体の功績をたたえるとともに、21世紀へ向けた今後の活動に励ましの言葉が贈られた。
創設から半世紀を迎えた今回、受賞したのは劇団「かんな」(鹿屋市)、▼川辺楽友協会(川辺町)、▼蒲生郷太鼓坊主(蒲生町)、▼末吉メセナ総合大学(末吉町)、▼ホッケーの町樋脇(樋脇町)、▼春苑堂出版(鹿児島市)、▼屋久島産業文化研究所(上屋久町)、▼薩摩酒造(枕崎市)、▼鹿児島県黒豚生産者協議会(鹿児島市)の九団体。贈賞式には各団体の代表者と関係者が出席した。
南日本新聞社の広田亮一社長は「南日本文化賞はこれまで、鹿児島の戦後史を刻み、地域の恩人というべき個人、団体二百九件を県民の総意として顕彰してきた。
今回も50回記念を飾るにふさわしい、広範で多彩な団体を顕彰できた。今後もそれぞれ専門的、独創的なフィールドを耕し続けて欲しい」と挨拶した。
選考委員を代表し、鹿児島大学の田中学長が選考経過を報告した後、広田社長が受賞団体に賞状と副賞50万円を贈呈した。
須賀竜郎鹿児島県知事はオリジナルな盾を贈るとともに、地域の文化振興に尽力している各団体に敬意を表した。
各団体は「地道な努力が認められ、今後の励みにしたい」「小さな町の取り組みを未来につなげたい」など抱負を語り、蒲生郷太鼓坊主は演奏を披露した。
(南日本新聞:平成11年11月2日朝刊記事より転載)